
私の部屋から見える、2006年1月1日早朝の佐鳴湖です。
風もなく、穏やかな元旦を迎えることができました。
しかし、この美しい佐鳴湖も昨年12月に環境省より『全国湖沼の部ワースト1』の発表があり
ついに佐鳴湖は、4年連続ワースト1になってしまいました…。
新年早々、暗い話しだと思ったら違います

発表があった日に、地元の新聞社の女性記者から電話があり
「また佐鳴湖がワースト1ということで、4年連続日本一汚い湖になってしまいましたが
その件についてコメントを頂けますか?」とのこと。
ムッとしながら
「はあ、なると思ってたんで…」と気のない返事の私に
「えっ…?あのーそれだけですか?」拍子抜けした様子…。
だいたい何十年もかけて高くなったCOD値ですよ…そんな数年で下がるほど
自然はあまくありませんよ。
国が定めている数値が5であるのに対して、佐鳴湖は11なんですが…
それでも1年かけて1下がったんです。

とってもスゴイことなんですが、世間はそうは見ないんですよねー。
「申し訳ないんですが汚いって言葉使わないでくれます?」と、ちょいと怒りモードの私は、
「マスコミの方たちが『汚い』っていうからよりイメージが悪くなってしまうんですよ。
佐鳴湖のことを良ーく知っている人ほど『美しい湖』と、おっしゃいますよ

と、力が入ってしまったら
「そ、そうですよね…1下がったんですもんね…

間髪いれずに
「佐鳴湖の汚濁の歴史は、古くは江戸時代にまでさかのぼるんですよ!」と、言いかけて
『あっ、ヤバイ!このまま語りつづけたら、聞かれたことには答えずに自分の言いたいこと
だけ言いたい限りを言っているオヤジ…もとい組合長と同じDNAだってことを認めてしまう
ことになる!』と心の声が…。
思い直して、
「4年連続は残念ですが、また今年1年多くの方々と、より協力して頑張ろうという勇気が
わいてきます


そーなんです。
今年は、みんなでもっと佐鳴湖の水質改善と
佐鳴湖のイメージアップをはかりたいと思います

どーか皆様、是非一度佐鳴湖を見に来て下さいませ。
そして、今年は佐鳴湖の良いトコをこのブログでたくさん紹介して行きますんで
ヨロシクお願いいたします。

PS.以下の文章は、記者に熱く語ろうとしたほんのさわりの一言です…。(笑)
「文化3年まではたくさん獲れていた「セイゴ」や「黒鯛」が、その後徐々に獲れなくなり、
ついには全く獲れなくなってしまったんです。その原因は、当時、浜松城主であった
水野忠邦が権現谷で始めた紙すきの灰汁による汚濁であったと言われ、また、
文政8年から始まった新田開発も、佐鳴湖に多大なる影響を与えたものと考えられて
いるんです。(まだまだ続く)」